「働き嫁」から見た「ゆる夫(オット)」の観察日記。

2009年11月04日

ゆる夫語録:危機感ゼロ。


 前回はゆる夫を褒めてしまったが、まだまだヤツを「兼業主夫」とは呼びたくない


 家計管理は全て私、ムスメの将来に向けた資金計画も私、家にいる時の料理はほとんど私。出張の日は米屋でオカンの手料理を食べている。「たまには作ってる」というが、あのオカンのことだからムスメの分と合わせて「いーのよいーのよ」とやっているに違いない。

 
 出張から帰ったら、冷蔵庫の中で食材が腐っていることもある。

 
 鮭の切り身は塩して小麦粉つけて冷凍しておけば、ムスメ用のムニエルになると教えたのに、ただ腐らせてしまう。指示しなかった私も悪いけど、鈍くて泣けてくる。冷蔵庫毎日空けてるの、そっちやんか。


 不況の真っ只中、世間の42歳は家事なり仕事なりでもっと苦労してるねんで
※来月には43歳だと気づいてうんざり。
 

 それを伝えたくて、出張中に買った「SPA!」10月13日号をゆる夫に渡した。

 働き嫁は、この特集を読ませたかった。

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「『アラフォー失業者』の想像以上に過酷な現実」

 厳し過ぎる求職活動で睡眠障害、ままならぬ引越し
 40歳を過ぎると職業訓練も受けられないetc……

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 ゆる夫はマジでこれに当てはまる。

 高卒、会社勤め経験ナシ、米屋で配達を主に担当し続けて25年。
 精米機使えません、仕入れできません、販路拡大できません。

 
 アレコレけしかけたところで、何も動かなかった8年間。


 「ムスメの父親(育児担当)」というポジションを得て、もはや思考停止している


 ヨメが倒れた時のことを少しは考えろ!
 世間の厳しさを少しは知っておけ!
 明日は我が身かもしれないんだぞ!


 ヨメの念が届いたのか、翌日、ゆる夫が雑誌を手に「検索したいものがあるからパソコン貸して」と言ってきた。

 おお!
 今からでもできる仕事を探すのだろうか?


 働き嫁「ナニ検索すんの?」
 
 (パソコンに向かいながら)
 
 ゆる夫「『西欧ブロンド着エロ倶楽部』ってのが凄いらしいんだ!」
 

 ヤツがガン見してた特集は

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 AV&グラビア「Hな黒船来襲」最新リポート

 ロシア美女の着エロDVDがバカ売れ、
 香港・台湾からの刺客も続々来日中!

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 ……コレだった。

 外見はアラフォーでも、脳内は思春期で停止しているのを確認しただけに終わった。こういうムダ打ちやめよう。
 

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 「西欧ブロンド着エロ倶楽部」、検索した人は正直に手を挙げなさい。

 バカバカ。


 



2009年10月26日

ゆる夫語録:スポットライト。

10月は働き嫁は出張が多く、保育園の送迎の8割をゆる夫が担当している。
たまに保育園に行くと、先生達はゆる夫を「絶賛」する。

「いつも一生懸命、娘さんの世話をしていて感心します」
「人見知りの子でもSちゃんのお父さんは好きなんですよー」
「連絡帳、いつも楽しく読んでいます。文章上手ですよねぇ〜


ゆる夫は「ヨメと同じライタースクールに通って卒業までしたのに、ライターになれなかった生徒」である。
※ヨメは諸事情あって3ヶ月で離脱。


ヨメは曲がりなりにもビジネス書を出しているプロである。

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※「週刊ダイヤモンド」の書評でも「国語の先生だけあって文章がうまい」と評価された1冊!未読の方はぜひ!


むむ、これは黙っておれん。
改めて連絡帳を読み返してみる。

「昨日はつくえの上の耳かきを取り上げると、フゥ〜と吹いていました。タンポポの綿毛とまちがえて、飛んでいかないので納得いかないようでした。お風呂では気分が乗らないのか、途中で『出ていく〜!』とダダをこね、結局、父親は体を洗わずじまい。あとで父ひとりで入ったのですが、ムスメは悪いと思ったのか、洗って出てくると、バスタオルを持って駆け寄ってきました。お風呂場前でしっかり抱き合いました!」



40オトコが書く「親バカエッセイ風文章」への、若くてカワイイ保育士の先生からのお返事。


「かわいーい!アレ?と不思議だったでしょうね。みのがさないお父さんもさすがですねぇ!(以下略)」

ヨメ 「えらい褒められてますな」
オット「きっとA先生は『理想の結婚相手』としてオレを見ているに違いない」
ヨメ 「年収バレたらアウトやと思うけど」

嫁がいくら本を出そうとも、ゆる夫の心温まる連絡帳の方がウケる場所、保育園。


 
働き嫁はお迎え時に連絡物を忘れたり、汚れ物を入れるバッグを持たずに行ったりして「ナニしにいってん」と叱られる始末。保育園は私にとって完全にアウエーの場となってしまった。くやしい。

 
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ゆる夫は米屋の手伝いを継続しながらの育児で、素直に感謝しています。
 
人はどこに才能があるかわからないもので、運動会の応援用の旗を一家に一枚描く羽目になった時には、ムスメの好きな「オバケ」「ぞうさん」「猫」「おにぎり」を取り混ぜて、旗を描いてました。

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晴れた空にずらっと並んだ旗から、ムスメはちゃんと1枚を指差して「パパのオバケ!」と喜んでいました。無論、先生達からも高評価。


……これで料理さえできればなぁ(切望)。

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たまに揚げ物を依頼したらこのザマであった。
 
《余談》

年収のこと茶化して書いていますが、保育士さんならほぼ一生できる仕事なので、「ゆる夫」的男性は有り難いパートナーなのかもしれません。

一応、このブログは「ゆる夫のススメ」というタイトルなのに、最近気がつきました。推奨はしませんが、選択肢の一つとして。

……1年前の今ごろ別居してたくせに、偉そうには言えませんが。
 


2009年10月01日

ゆる夫語録:サバイバル本能。


働き嫁、初のビジネス書デビュー。
 
連休中にアマゾンの在庫が無くなるという運の悪さはともかく、少しずつ売れてるようです。
 
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※今週の「週刊ダイヤモンド」に書評も出てますー

昨日はアマゾンのあるビジネス系カテゴリで18位まで上昇、今ヒット中の「しがみつかない生き方」の真下にあった。

しがみつかない生き方―「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール (幻冬舎新書)
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この本、働き嫁は読破済み。
その夜のゆる夫との会話。
オット「この本って何が書いてあるの?」
 
ヨメ 「えーっと、恋愛とか自己実現とかそういうことに『しがみつくな』っていう話。私は多少仕事にしがみついてきたけど、ゆる夫は特になさそうな気が……」

オット「いや、『しがみついてるもの』あるよ」
ヨメ 「ナニ?」
オット「ヨメに全力で」
ヨメ 「うわーやめろー」


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娘とタッグを組んで、必死でしがみついているそうです。
 
ゆる夫だけなら軽く振り落として行くのですが、重みに耐えつつ働くしかありません。ちっ。


2009年09月03日

ゆる夫語録:オレ流。

あの怒涛の引越し&2ヶ月の別居開始から1年が経過。
 
世帯主になった働き嫁の仕事は1年で劇的な変化を見せ、念願のビジネス書を1日に発売した。ふーしんどかった。
※ゆる夫ネタ&義父ネタ少し出てきます。

一方、ゆる夫は育児スキルを発揮している。
私がキレやすいのに対し、おっとりと辛抱強い。


ただし、家事スキルに関してはまだまだ。

嫁がキレるまで風呂のカビ取りはしないし、
衣替えした後の服が3ヶ月積んであっても気にしない。

料理ができないのは諦めたとして、食器洗いまで遅いのには閉口。
私なら15分で終わるところが、45分かかる。


 
ゆる夫は悪いクセがあって、お笑い番組がかかってると手を止めて振り返りながら食器洗いをする。中学生かよ。そして、風呂もやたら長いのと同様、食器を異常に丁寧に洗う。あのーソレ、油つかってないねんけど、という物件をアワアワにして磨いている。

ムスメのお風呂に洗濯干しに寝かしつけ
こっちは早く済ませて仕事したい。
でも、食器洗いは終わらない。

あんまり遅いんでムスメを風呂に入れて上がってくると、まだ洗ってる。

ある日、ふと覗き込んだらシンクのふちギリギリまで水を溜めてチャプチャプ洗っていた。

「水があふれるやん!生ゴミ詰まってるなら取らなあかんやろ!」

騒ぐとゆる夫がキレた。

「単調な作業の中のスリルを楽しんでいるんだ!ほっといてくれ!」

……翌週、食器洗い機を買いました。
私とムスメの定額給付金に貯金を足して。

「君のためじゃない、私の精神衛生のために買わせてくれ!


先日の人間ドックで、胃になにかあるらしく、意識を失ってる間に組織を取られたヨメの叫びです。 

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昨日、食器洗浄機を開けてびっくり。

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※上の段は空っぽ

このぐらいで「自動コース」使うんじゃねぇ!
手で洗え!

うぅ、胃がイタイ。
 
 


2009年06月21日

ゆる夫語録:俺のスキル。


 不況の中、ヨメの仕事量は増える一方。

 小さな仕事をたくさんこなし、数ヵ月後に向けて営業しなければやっていけない。公式サイトも作りかけて、完成していない。

 ※働き嫁、公式ブログ始めました↓
  http://kikaku-semi.com/blog/

 深夜にパソコンに向かってると、隣室から聞こえるのはイビキかギターの音かどちらか。


 寝かしつけと同時に撃沈しているか、

 録りためたお笑い番組を見ながら、コーヒーとおやつを前に置いて、イングヴェイ・モデルをかき鳴らしているか。

 どっちもイラっとするが、特に後者が3時間に及ぶとムカムカ。

 彼のお楽しみ時間とはわかっていても。
 一銭にもならない早弾きギターの繰り返し、「徒労」としか思えない

 
 「あのさー、もう2年もセッションに行くとかバンドのオーディション受けるとか言って、まったく動いてないよね。この間『神の領域が見えた』とか言ってたけど、ホントにピロピロここでやってるだけならムダだと思うねんけど」

 返事に詰まったところに、畳み掛ける。

 「料理はちっともやらないし、巧くもならないし」
 「ここに1年近く住んでて、床の拭き掃除を自主的にしたためしないし」
 「米屋だって得意先いくつも無くなってるやん。オトンもこの間病気で調子悪くしたし、続けるにせよ辞めるにせよちゃんと段取りしないとアカンやろ」
 

 ブツブツ怒る働きヨメに、ゆる夫が返した一言。


 「『モラッチャ王』にスキルを全部取られたんだよ!」

 
 「モラッチャ王(もらっちゃおう)」とは、NHK教育番組「わたしのきもち」に出てくるキャラクターである。

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《HPの説明より》 ※画像借りました

モラッチャ王


※顔がゆる夫に似てるのが腹立たしい



 人間から人づき合いのスキルを奪って仲たがいさせることで、世界征服をたくらむモラッチャ王。その野望を阻止すべく、スキルファミリー三好一家が立ち上がります。

http://www.nhk.or.jp/kids/program/kimochi.html


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 彼は吸引機のようなもので、いい子のスキルを「ほわわわわわ」と吸い取ってしまうのだ。


 「モラッチャ王に『家事のスキル』も『仕事のスキル』も全部取られたんだ!文句はヤツに言ってくれ!」

 ……ゆる夫に「反省のスキル」を返してください、モラッチャ王。

 

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 料理は彼の帰宅時間の問題もあり、私が作っています。
 それはいいとして、ムスメの朝ごはんは彼の担当。

 私は深夜仕事で朝は寝ているため、任せていると毎朝毎朝「ちぎったスナックパン+果物+お茶」のループ。基本的に人間って怠け者だと思いますが、楽なやり方を見つけたらソレしかできなくなるゆる夫に、マジで不安が募ります。

 ただ保育園への連絡帳は、ムスメとのほのぼのエピソードを交えて小まめに書いてるんですよ。
 
 実は、ムスメの担当の先生は2人とも、若くて可愛くて独身。
 交換日記感覚ではないかと疑ってます。